「カフェづくり× つくる・きく・はなす」後編
女川町立病院前の仮設コミュニティスペース「おちゃっこ倶楽部」を、魅力的な場にしていくワークショップの第4弾。ギャラリースペースを作る作業の仕上げにかかります。
建築現場のイメージには近づきにくい職人さん達だけの世界という印象はありませんか?でも一歩でも近づいて見てみれば、シンプルな壁を仕上げるにも多くの技術や知恵と物語がたくさん詰まっています。普段は聞くことの出来ない職人さんのトークとレクチャーがついた、ちょっと変わった作業ワークショップです。
しかも使う材料は会場で女川の海水を混ぜあわせてつくります。カフェの壁をキャンバスにして、自然の恵みを練り込んだ「しっくい」を思いっきり塗ってみませんか?
前回に引き続く作業ワークショップの後編です。ぜひ「町のギャラリー作り」にご参加くださる方を募集しています。
[日時] 2012年2月19日(日) 10時~18時半ごろ
※前日18日(土)、翌日20日(月)も作業予定です。こちらも参加者を絶賛募集中です。
[会場] おちゃっこクラブ
(女川町立病院前 仮設コミュニティースペース内) →周辺地図
[参加料] 無料 (作業しやすく、塗料で汚れてもいい服装でおいでください。)
[内容]
つくる Dialogue and Make 10:00 ~ 17:00 頃
塗装職人の太宰さんの指導で、女川湾から汲んだ海水を使って壁に塗るしっくい「灯台しっくい」を現場で調合します。調合の瞬間のダイナミックな化学反応は必見です。ふるさとの自然にある素材が建築材料に変わっていく瞬間に立ち会って見ませんか?
しっくいが出来上がったら午後からカフェ店内の壁に一緒に塗っていきます。
※前日の18日は下地づくり、翌日の20日はペンキ仕上げ作業を行なっています。塗装のテクニックを身につけたい方、ワークショップ当日参加できない方など歓迎しています。詳しくはお問い合わせください。
きく talk 17:00頃~
いよいよ完成近くなる「おちゃっこクラブギャラリー」(仮)で、どんな展示をしてみたいか、どんな作品を見てみたいかをアイディアを出し合います。またギャラリーの運営の仕方についても幅広くご意見を募集します。
はなす Talk
今回のしっくいの技術は塗装職人の太宰さんがお父さんから伝承された貴重な知恵と経験がたくさん詰まっています。海と共に生きてきた職人さん達の暮らしにあったたくさんのエピソードをお話いただきます。
また「仮設」暮らしの中のものづくりでは何が可能なのか?どんな意味があるかを対話工房のメンバーと話し合います。
[特別講師]太宰 聖一
太宰 聖一(塗装職人)
1966年神奈川県川崎市にて、宮城県七ケ浜で代々に船大工を営む家系に生まれる。東北工科美術専門学校グラフィック科卒。在学中よりショッピングセンターの壁画制作等に携わる。卒業後仙台のデザイン会社に勤務し。 東北博、地下鉄開業、伊達政宗ブーム年で毎日徹夜の日々を送る。デザイン会社を退社後、1990年から家業の「太宰美装」で従事し、現在は主に看板・建築塗装業を手がける。
●主催:対話工房・えずこ芸術のまち創造実行委員会・東京都・東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)※本事業はArt Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)です。
●後援:女川町復興連絡協議会 ●協力:震災リゲイン・ドイツ大使館・太宰美装・海建築事務所