あれから3年が経ちました。
失われたかけがえのない人々や風景へ哀悼の意を捧げると共に、困難に立ち向かい精一杯日々を送る方々へ心より敬意を表します。
あの夜に私たちが体験したのは、暮らしの足元を揺らされて襲い来る孤独と共に、つながり手を携える人との温かさと喜びでした。喜びも、悲しみも、笑いも、寂しさも、小さな焚き火の周りで、語らうテーブルの上で、森の中の朝日の中で、にぎやかな祭りの熱気の中で、ささやかでありながらも交歓し、積み重ねた時間がみなさんの今日の支えとなり、明日を形づくっていくことを願わずにおれません。
今夜も美しい星空が空に瞬いています。女川の皆さんも、東北へ想いを寄せる遠くの人々も、暮らしや境遇が異なっていても同じ空の下に生きています。それぞれ想いを抱きながらも、一人一人の枠や地域を越えて、自然や社会の中で生きる同じ人間として、私たちはどこかでつながっています。
東北で、そして世界中の各地でみなさんと共に歩んで参りたいと思います。これからも。
2014年3月11日
一般社団法人対話工房
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