Welcome to "TAIWAKOBO" ; Dialogue Workshop's homepage on the Web.
対話工房は、失われた「表現と対話の場」を人々の日常に取り戻すために、様々な地域から様々な分野の表現者が集まって、現地の人と共に活動しています。
災害は隠れていた社会の歪みや構造を顕にしましたが、同時にそれはどの地域でも起こり得ることであり、また日々の暮らしの中にあった人との対話、ものとの対話、自然との対話の貴重さを気づかせてくれました。
表現者と住民が共に作り、考え、体験することで、住民自らの目で故郷を見直し、住民自らの手で居場所をつくり、住民自らの足で新しい日常を踏み出すためのお手伝いをしています。
2017年
7月
25日
火
自宅の跡がわかる間に、亡くなった方の魂を迎え、離ればなれになったご近所同士と一緒に火を囲もうと、2012年に初めて女川常夜灯「迎え火」を開催しました。
人間にとって大切な「火」を燃やし、元気で良かったね、体大丈夫?と久々に話ができました。あちこちに灯があり、若い子からお年寄りまでが一緒にいる。これがほんとの町だと、あの夜思いました。
震災でこの町は大切なものをたくさん失いました。しかし、あの「小さな灯」が照らす光には、これからの希望も感じます。
「毎年形が変わっても必ずやろう、そしてあの震災を忘れない日にしよう」という女川の行事に広がればと願っています。
(前実行委員長・鈴木敬幸さんのことば)
6年目となる今年も開催します。小さな灯の元で、大切な人と過ごす静かな時間。
ぜひお越しください。
2017年
6月
06日
火
女川町観光協会会長の鈴木敬幸氏が、2017年6月3日に永眠なさったとのお知らせを受けました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
鈴木さんは女川の町の未来を考え、意欲的に活動されるなかで、わたしたち対話工房の女川での活動にもご理解をいただき、さまざまなご協力・ご助言を賜りました。
鈴木さんは、対話工房メンバーのうち町にときどきおじゃまする立場の者にも、いつもあの優しく力強い眼差しで接してくれる方でした。そのご姿勢はより広く町内外で、立場や世代を超えた多くの人々に向けられていたのではと感じます。私たちの活動を町の人々に受け入れてもらえたのは、鈴木さんのご助力があったからこそでした。また、その独特の魅力的な語り口とユニークなご発想は、女川で始まった迎え火/送り火をはじめとして、対話工房の活動そのものにーまさに対話をとおしてー大きな力をくださいました。
ご逝去のお知らせには、大きな悲しみを感じています。
一緒に女川での日々をすごして来られたご家族や町の方々の悲しみはいかばかりかとも存じますが、安らかなご冥福を心よりお祈りします。また、鈴木さんのおかげで得られたところも大きい、女川のみなさんとのご縁を、今後とも大切にしていけたらと考える次第です。
鈴木さん、本当にありがとうございました。
対話工房一同
2017年
3月
19日
日
季節が冬から夏へと切り替わる春分の日から、期間限定でドキュメンタリー短編映像「うみやまさんぽ Walking the solstice」を公開します。
この動画は2013年の3月春分の日に始まった、女川町の歴史と地形にまつわるウォーキング企画「うみやまさんぽ」 の3年にわたる取り組みを紹介する活動記録ですが、「なぜその土地に愛着やアイデンティティを人は持つのか」という普遍的なテーマに基づいた物語として制作しました。
1年前の2016年2月にせんだいメディアテークの「星空と路」上映室で公開された作品に、今回は新しく映像の一部を追加し、また高画質化や音質調整など再編集しました。
さらに、聴覚障害者の方の視聴の補助としてバリアフリー字幕付きバージョンも加えています。こちらは健常者の方でも聞き取りにくい部分を理解する上でもオススメのバージョンとなっています。
また、多くのシーンではこの映像のために制作された音楽が使用されています。ヘッドホンなど良い音響で視聴されると、女川特有の美しい風景や自然の映像をより楽しく味わえます。
以下のリンクからご視聴ください。(このページ下部の動画はトレーラー版です。)
公開は4月20日まで。
以後は他のバージョンも含めて完成次第、改めて公開する予定です。
2016年
7月
16日
土
町の顔となる中心街が完成して、町内外の人びとが集う場所が生まれました。一方、今日も他の地区ではこれから工事が本格化して日々町の風景は変わり続けています。
これまで継続して開催してきた女川常夜灯は毎年会場の場所を復興の状況に合わせて変えてきました。今年は新しく駅前広場での開催を予定しています。これまで参加できなかった方々にも参加いただける機会となりそうです。
この5年目の開催をひとつの節目として、今年はプレ企画としてこれまでの女川常夜灯と町の風景の移ろいと歩みを記した記録展を開催します。
そして「迎え火プロジェクト」は8月13日に開催します。小さな火を囲みながらしばし歩みを止め、過去や現在、未来を想う時間になりますよう、ぜひお足運びください。
2016年
4月
19日
火
ライフラインが機能しなくなった非常時では、お湯を沸かしたり、暖をとることが必要になります。しかし身の回りにカマドや薪ストーブになる素材や加工のための道具が見つからない場合も想定されます。
そこで針金だけを使い、簡単に誰でも作れて、確実に着火して火持も良い簡易焚き火台「枝トーチ」の作り方をご紹介します。